タガメの産卵 その②

■6月20日(水)曇り時々雨 12:05 ~12:58

 その①のつづきです。
 
 屈んだ姿勢での観察は結構きつかったですが、めったに観れないことなので、産卵が終わるまで観察を続けることにしました。
画像
↑ ♂が吸水に戻っている間、単独で産卵するタガメです。  (12:14)

画像
↑ 葦の根元で吸水するタガメの♂ですが、水の中なので判りにくいです。  (12:14)

画像
↑ 吸水を済ませ再び♀の元へ行く♂のタガメです。  (12:15)

画像
↑ ♀と合流したタガメの♂(下側)です。  (12:15)

画像
↑ 水を吐き出すタガメの♂(上側)です。 (12:15:56)

画像
↑ 再び交尾するタガメです。 (12:16:42~12:17:31)

画像
↑ 吸水に戻るタガメの♂です。 (12:18:23)

画像
↑ 葦の根元で吸水するタガメの♂です。 (12:18:25)

画像
↑ 再び単独で産卵するタガメです。 (12:18:27~12:20:08)

画像
↑ 葦の根元で吸水するタガメの♂です。 (12:19:42)

画像
↑ 吸水に戻るタガメの♂です。 (12:20:31)

画像
↑ ♀と合流したタガメの♂です。 (12:20:46)

画像
↑ 水を吐き出すタガメの♂(上側)です。  (12:20:43~12:21:45)

画像
↑ 再び交尾するタガメです。 (12:21:43~12:23:44)

画像
↑ 吸水に戻るタガメの♂です。 (12:23:47)

画像
↑ 葦の根元で吸水するタガメの♂です。  (12:23:56)

画像
↑ 再び単独で産卵するタガメです。  (12:23:48~12:24:52)

画像
↑ 再び♀と合流したタガメの♂です。 (12:27:37)

画像
↑ 水を吐き出すタガメの♂(上側)です。 (12:27:45~12:28:53)

画像
↑ 再び交尾するタガメです。それにしても愛情こまやかで、スタミナのあるタガメです。 (12:28:55~12:29:57)

画像
↑ 再び吸水に戻るタガメの♂です。 (12:30:30)

画像
↑ 再び単独で産卵するタガメです。  (12:30:46~12:35:50)

画像
↑ 吸水を済ませた♂のタガメは、再び♀の元へ戻り、水を吐き出した後、再び交尾しました。 (12:36:24~12:38:44)

画像
↑ 再び吸水に戻るタガメの♂です。  (12:38:51)

画像
↑ 再び単独で産卵するタガメです。  (12:38:57~12:45:16)

画像
↑ 10:58から始まった産卵が、やっと終わったようです。 タガメのペアが去り、卵塊だけが残りました。 (12:57:29)

画像
↑ 親たちは葦の根元でじっとしていました。 疲れた身体を休めているのだと思います。 (12:57:35)


■今回のタガメの産卵観察で判ったこと

  ①産卵は、昼中でも行われることがある。
  ②水面から45cmの位置の葦の茎で行われた。
  ③交尾は、産卵の途中で繰り返し行われた。 (産卵場所に登る前は不明。)
  ④♂は、♀が産卵している間、何度も吸水?に降りた。 (全12回)
  ⑤水分補給を終えると、その都度交尾を繰り返した。 (1回あたり30秒ほど)
  ⑥産卵は約2時間掛けて行われた。 (10:58~12:57)
  ⑦産卵の間、♀は頭を下に向けたままで、その場を離れることはなかった。
  ⑧はじめに♂が降り、次に♀が降りて、産卵が終わった。
  ⑨卵の数は107ヶだった。
  ⑩♂は、卵塊のある葦の根元にとどまり続けたが、♀は消えた。



画像
画像
↑ こちらは、同じ水辺にあった、もう一つの卵塊です。

 1~2日前に産卵したものと思われます。 (補足:この卵塊は22日に消えました。)





                                                    つづく

タガメの産卵 その①

■6月20日(水)曇り時々雨  9:35~12:55

 台風4号が去った翌朝、被害の確認に山へ行った帰り、昨年タガメを見た某所へ寄ってみました。
画像
↑ いました。 ♀のタガメです。  (9:35)
画像
↑ 暫くすると、♀は頭を下にして降り始めました。 すぐの産卵はないのかも知れません。 
画像
↑ 呼吸管など体の一部を残し水の中に入ったタガメの♀です。 
 よく見ると、すぐ近くの水の中にもう1頭のタガメ(右側)がいます。 (9:48)
画像
↑ 水の中で動きがあります。 どうやら、水の中で♂と♀が出逢っているようです。
画像
↑ 暫くすると♀のタガメが再び登って来て(10:28)、水面から45cmほどの所で動かなくなりました。 (10:35)
画像
↑ よく見ると、腹が膨らんでいます。 どうやら産卵は近そうです。

 「タガメの交尾や産卵は、日没後、行われる」などと記されている文献が多いのですが、自然の中で野生の生きものを観ていると、文献の記載内容と異なるケースにときどき出合います。
 カエルの産卵も、安全な夜を選んでいることが多いとは言えますが、天候などによっては日中でも抱接や産卵を目にすることがあるため、タガメも、今日のように時々小雨が降る曇天の日ならば、日中の産卵があるかも知れないと、待つことにしました。

画像
↑ ♂が♀のいるところへ登って来ました。 (10:52)
画像
↑ どうやら交尾のようです。 (10:58:38~11:02:52)
緑色に見えるのは生殖器でしょうか? (画像の上で左クリックし、拡大してご覧ください。以下同じ。)
画像
↑ ♀のお腹の先端から白い泡が見えて来ました。 産卵が始まったようです。 (11:03)
画像
↑ 産卵する♀にピッタリと寄り添う♂です。 (11:07)
画像
↑ 交尾のようです。 (11:36)
 どうやらタガメは産卵と交尾を繰り返すようです。 
画像
↑ ♂が降りていきます。 
画像
↑ ♂がいない間も、♀の産卵は続きます。
画像
↑ 卵は瓜のような形で、たくさんの泡の中にあり、
 はじめはクリームソーダーのような色合いに白い筋が入った外観ですが、
 数分もすると茶色地に白い筋の入った色合いになりました。




  ここで、休憩を兼ねて、一旦、この場所を離れ、水辺を見て回ると、
 他にも、前日ぐらいに産卵したと思われる卵塊がありました。
 
画像
↑ 何バエでしょうか?小さなハエがたかっています。



 再び、産卵中のタガメのところに戻りました。

画像
↑ 再びタガメがペアになっていました。上が♂です。
画像
↑ ♂(上)から水分補給?を受けながら産卵する♀のタガメです。
画像
↑ またまた交尾です。
 タガメは産卵と交尾を何度も繰り返すようです。
画像
↑ 交尾していた♂が、再び下へ降りて行きました。
画像
↑ ♂のタガメは完全に水の中へ入りました。 

 ところで、♂は何のために、時々水の中へ入るのでしょうか?
産卵を観察をしていて思ったのですが、卵はたくさんの泡に包まれています。
どうやら卵を保護する泡を作るのに必要な水を得るために、♂は昇り降りをしているように思われます。
泡だけではないかも知れません。♀の水分補給もしているようにも思われます。
いずれにせよ、タガメの♂は、とても協力的と言えそうです。

 タガメの呼吸は、呼吸管と、身体の一部に溜め込んだ空気から酸素を得るに2方式ですが、呼吸管を水中に入れてますから、そんなに長い間もぐっていることは出来ないので、暫く待てば変化が起きるはずです。
画像
↑ ♂がいない間も♀の産卵は続きます。
画像
↑ 呼吸管を出しています。そろそろ出てくるかも知れません。。
画像
↑ 呼吸管を出して休む?♂のタガメです。
画像

画像

画像
↑ ♂が♀と合流するとき判ったことがあります。
 必ず一度♀の背中の上を乗り越えてから、方向転換して♀に寄り添うのですが、♀は嫌がるそぶりをしません。
画像

画像
↑ その後、産卵中の♀に水を補給?している動作が20秒ほど続きます。 (12:10:43 ~ 12:11:02)
画像
↑ 水分の補給が終わると、再び交尾です。
 最初の交尾で精子は♀の体内に入っていると思われますが、タガメは交尾を繰り返します。
 この繰り返される交尾は、生殖目的と言うよりも、♀の気を惹くための行為なのかも知れません。
 だとすると、タガメは、人間が考えている以上に高等な生きもの(感情を理解する生きもの)なのかも知れません。
 交尾の時間は、一回あたり30~35秒ほどでした。 (12:11:24~12:11:59)


                                           つづく

子スズメ

■6月17日(日) 小雨のち曇り

 今日は、市の環境美化の日でした。
やることは、どぶ掃除と草刈り、草むしりです。
私の今回の当番は、隣組ではなく、遊歩道の草刈りです。
一時間ほどで終り、家へ戻って来ると、
家の前の小公園で、井戸端会議ならぬ、公園会議の真っ最中。
ご近所さんですから、話の輪に入り、楽しくやっていると、
Oさんが、
   「おや、スズメさんじゃないですか?ちっとも逃げまへんな…」
と言われました。
Oさんは、京都出身なので、当りが柔らかいのです。 
声のするほうを見ると、子スズメが、親にはぐれたのか鳴いています。
一時、どなたかに飼われていたのか、私たちには全く警戒しません。
近寄って行き、手を差し出すと、近づいて来ました。
   「癒されますな…」 と、またもOさん。
   「写真に撮っておかれたらいいんと違いますか!」
と言うことで、カメラを撮りに帰り、カッパを着たままの撮影となりました。
確かに、子スズメは癒されます。

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

画像

30分近く、相手をしてくれた子スズメでしたが、親と兄弟らしいスズメたちが来て、無事、立ち去ることが出来ました。

 鳥に詳しい人の話によれば、スズメも最近は減っているとのことでした。
一つは、瓦や雨戸の家が少なくなり、スズメの営巣がしにくくなっているとのこと。
次は、餌の不足のようです。
家庭から出る食べ残しのゴミは、かつては畑の隅に肥料として捨てられていたのですが、今は、そのほとんどが、ポリ袋に入れられ、燃えるゴミとして決められた日に回収される仕組みが全国に広まったことや、農業の近代化の中で、落穂があまり出なくなったことなどがあるそうです。

 私たち日本人の生活が、工業立国へ舵を切ったことによる核家族化などによって大きく変化したように、スズメに限らず、野生の生きものたちを取り巻く環境も、いろいろな変化が起きています。
自然のように、ゆっくりと変化しませんから、対応出来ない生きものは、減ることになるようです。

 今日の環境美化も、実際のところ、人間側の尺度での、草刈りであり、草むしりです。
私たちの地域は、川ざらいはありませんでしたが、地域によっては、堆積した土砂を上げたり、水草を取り除いているとのことです。
トンボや魚など、それらを産卵や、安心して休む所としている生きものにとっては、ダメージが大きいことを理解する人は少ないです。
 今日、草を刈っていたとき、ある方が、家では主人が生きものが大好きなので、草は出来るだけ取るなと言います。と笑ってられました。
そんな話を聞くと、ほっとするやまねでした。






生きものと草花のカエル谷

■6月7日 カエル谷 晴れ
画像
 ↑ ミズイロオナガシジミです。
画像
 ↑ ミドリシジミと思われます。
上のミズイロオナガシジミも、ミドリシジミも、ゼフィルス(樹上性のシジミチョウ、ギリシャ神話の西風の神)と言われる仲間だそうです。
画像
 ↑ カマキリの子どもです。
画像
 ↑ フキバッタの子どもです。
画像
 ↑ スイカズラの花です。 はじめ白い色をしていますが、時間が経つと黄色くなります。
画像
 ↑ ハラビロトンボの♂です。

 初夏のカエル谷も、なかなかいいものです。



 

白から薄桃色へ

■6月5日(火) くもり

 今日はカエル谷の作業日でした。
昨日の続きのハラビロトンボの水辺づくりや、残したい植物のうっかり刈り取り対策と、若竹の除伐などをしました。

ハラビロトンボの水辺
AIさんと相談し、とりあえず次の二ヶ所を整備しました。
どちらも、年間を通じてじゅくじゅくしていて、ヒメタイコウチや、アカネ属のヤゴがいました。
画像
↑ ヒキガエルの避難先水辺の隣です。
画像
↑ フキの水辺からの湧き水でじゅくじゅくしていました。
今後、適度に草を刈り、背丈の低い植生に出来れば、将来、ハッチョウトンボも戻るかも知れません。

植物

 5月の白い花に変わって、6月に入ると薄桃(紫)色の花が目に付くようになりました。
画像
↑ ノアザミです。
画像
↑ 若竹の除伐をしていたASさんが新たに見つけたササユリです。昼少し前に開きました。
画像
↑ 以前見つけ、うっかり刈り取り対策の竹を刺しておいたササユリも、開きかけていました。
画像
↑ ナワシロイチゴの花です。 蕾のように見えますが、花びらはこれ以上開きません。
画像
↑ ヤブムラサキの花です。


昆虫
画像
↑ ミズイロオナガシジミです。
画像
↑ モートンイトトンボの交尾です。 いつもですと9時頃には交尾を終えているのですが、曇りで気温が20℃と低かったせいか10時過ぎまで交尾が見られました。
画像
↑ モノサシトンボの若い♂です。 一週間ほど前から姿が見れるようになりました。
画像
↑ こちらはモノサシトンボの若い♀です。 
モノサシトンボは、繁殖期以外、木陰で過ごすことが多いです。
画像
↑ 成熟したショウジョウトンボの♂たちですが、水辺を離れたところで休んでいました。



「虫の日」 つづき チビのカマキリ

■6月4日(月) うす曇

 カエル谷で草刈りをしていると、チビのカマキリがいたので、彼らの飛び移る習性を生かして、「ぐるぐる回れ遊び」をしました。
画像
↑ 柵のところにチビのカマキリがいました。 左へ向かって歩いて行くので、
画像
↑ 左手で進路を遮ると、
画像
↑ 引き返すことなく、遮った手のひらにピョンと飛び乗り、横切って行くのでした。
そうです。 狩をして暮らす彼らは何事もアクティブなのです。
画像
↑ 手のひらの次は、隣の竹杭に移りました。
画像
↑ 竹杭の先に出ると、目の前の斜めになった竹に、迷うことなくピョンと飛び移り、高いほうへと移動です。
 
画像
↑ 登りきったチビカマキリは、きょろきょろと、次の移動先を探しますが、近くには何もありません。
画像
↑ 指を近づけると、
画像
↑ 飛び移って来ました。
画像
↑ やまねの肩を目指して歩き始めようとするので、人差し指を高くして指先へ向かわせ、もう一度、竹柵へ移らせました。

 チビのカマキリが、ピョンピョンと、次の目標に飛び移るのが面白く、3度繰り返して遊びましたが、遊ばれているのは、やまねだったのかも知れません。
チビのカマキリさん、おかげで楽しかったです。           (2012年の「虫の日」に)





 

「虫の日」

■6月4日(月) うす曇

 カエル谷へ向かうとき、ラジオで、女性の方が
「今日は虫の日です。 虫を無視するのもありかもしれませんが、昆虫虫(?)をはじめ、本の虫、仕事の虫など、世の中にはいろんな虫がいますので、硬いことは抜きにして、いろんな虫を楽しみましょう…」と言う様なことを話していました。
 そうか、知恵のある人が語呂合わせで6月4日を「虫の日」にしたようです。

  今日は、ハラビロトンボの受け入れ水辺候補地の草刈りをしました。
候補地のポイントは、他の大きなトンボたちがいる水辺から出来るだけ距離をとることと、日当たりの良いところです。 どんな生息環境にするかは、ハラビロトンボのいる生息地に合わせます。
画像
↑ 候補地の一部です。 明日、他の方の意見も聞いて場所を決め、掘り下げなどの続きをします。

 ついでにと、山裾の草刈りもしていたら、いろんな生きものに出会うことが出来ました。
画像
↑ ササユリの根元にいた2m近いアオダイショウです。
画像
↑ 羽化間もないモノサシトンボの♂です。 
一週間ほど前にチラッと見てはいたのですが、写真に撮れたのは今シーズン初でした。
画像
↑ 蕾が膨らんで来たササユリです。
画像
↑ 近づくと逃げてしまいましたが、ヤマサナエもいました。(画像は離れた距離から保険に撮ったものをトリミング)

 畦を歩くとトノサマガエルたちが、ぴょ~ん ぴょ~んと、慌てて水へ飛び込み、水草や泥の中に身を潜めてしまいます。
この現象は、ほかの蛙にはあまり見られない現象で、トノサマガエルは、見かけや運動能力の割には臆病のようです。
画像
↑ たまにいる畦に上がらず、水辺でまったりしているトノサマガエルです。 
産卵で疲れた身体を休めているのかも知れません。
画像
↑ 水に飛び込んだものの隠れないで様子を窺うトノサマガエルの♂です。

画像
↑ 交尾中のペアを気にすることなく、休むシオヤトンボの♂です。
すでに子孫を残し終えたための余裕でしょうか? それとも紳士なのでしょうか。

 チビのカマキリもいました。 (コチラは、続きで見ていただきます。)


 12時半を過ぎた頃、お弁当にしようと小屋のところへ戻り、ザックの中を探したのですが、弁当代わりのバナナがありません。
傷まないように籠に入れたのですが、お茶の準備中に、うっかり忘れて来たようです。
仕方がないので、山を下り、JAで鯖寿司を買って食べ、午後からはトンボ見に変えました。

■川で出会った虫たち
画像
↑ アオハダトンボの♂です。
画像
↑ アオハダトンボの♀です。 
アオハダトンボは、今シーズン初です。
画像
↑ ニホンカワトンボの産卵ですが、♂がちょっかいを掛けています。
人間世界同様、自然界にもいろんな性格の生きものがいます。
画像
↑ アオサナエの♂です。
画像
↑ 食草で産卵植物でもあるカラムシにいたラミーカミキリです。

 外にも、いろんな虫や、生きものに出会えた「虫の日」でした。 (^^)