赤とんぼが消えていく中で

■コスモス
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 子供の頃、コスモスの花が好きでした。
それは、花びらが一重ですっきりしているのと、風にそよぐ様子がやさしく感じられたこと、そして秋祭りの頃に咲くからでした。
しかし、近頃は田んぼ一面にコスモスを咲かせることが流行のせいか、複雑な想いで通り過ぎます。
赤とんぼたちにとっては、農薬や圃場整備だけでなく、田んぼを田んぼとして使わない、春の菜の花や夏のヒマワリ畑にして楽しむことも、同じ罪を犯していることになります。

 赤とんぼの代表アキアカネが各地で減っていることは以前にも触れましたが、田んぼを本来の目的以外に使うことが、赤とんぼたちの減少要因のひとつになっていることを知らない人が多いように思います。
コメ余りや米価の低迷を考えれば減反政策も止むを得ないことかも知れませんが、せめて、花を植えて楽しむくらいならば、トンボたちが産卵出来るように田んぼに水を入れたり、田んぼを乾燥させずジュクジュク状態にしてもらえたら、赤とんぼも、カエルたちも命をつなぐことが出来るのです。
「わぁ!きれい!」と喜んでいるのではなく、かつては日本の秋の原風景でもあったアキアカネを復活させたいものです。
コスモス咲く畦や土手のある田んぼの上空に赤とんぼが群れ飛ぶ…、そんな風景をみんなで取り戻したいと願います。




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