アキアカネとウスバキトンボの簡単な見分け方

 私の住む愛知県では、中山間地の田んぼでも、アカネ属の赤とんぼの代表格:アキアカネが減っていることを、先の記事でお知らせしましたが、全国レベルで見た場合も減少しているとの情報が入っています。
 みなさんのお住まいの近くのアキアカネ情報を、ぜひ、発信願います。
そして、アキアカネなどのなつかしい生きものたちが消えない暮らしを一緒に築き上げられたらと思います。

 なお、一般のほとんどの方は、初夏から秋にかけて、原っぱや田んぼの上を飛び回るウスバキトンボを赤とんぼ(アキアカネ)と思ってられますので、両者の簡単な見分け方を示します。


アキアカネとウスバキトンボの見分け方 

 日本に20種ほどいる他のアカネ属の赤とんぼや、他のトンボについて更に詳しく知りたい方は、
「神戸のトンボ」 をお薦めします。青木典司先生のサイトで、とても信頼できます。
 (「神戸のトンボ」の文字の上で左クリックすればサイトにつながります。)


アキアカネ (トンボ科アカネ属)
 6月の頃、田んぼで羽化したアキアカネは、暑さを避けるためか、夏の間は標高の高いところで過ごし、秋になると産卵のため麓へ降りて来て、田んぼの上を飛んだり、はざ干しの竿や杭の先、電線などに止まっていたりする原風景とも言える情景を、かつては日本各地で見ることが出来ました。
 赤とんぼたちは一部を除き、どれもが似通っていますので、姿形の3ヶ所の特徴(胸の模様、赤くなる部分、翅の外観)や、生息場所、動き、止まり方、産卵の仕方などで種を判断します。


〔見分け方の特徴〕  …写真の上で左クリックすると一部写真は拡大します。

■胸の模様
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  ↑アキアカネは、♂♀とも、写真のような黒くて太い模様があります。 
    真ん中の模様の上の部分は、先がとがっています。
    (写真はアキアカネの未成熟♀です。)

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  ↑胸の模様の似たナツアカネです。 真ん中の模様の上の部分が平らです。
    (写真はナツアカネの成熟♀です。)

■翅の外観
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  ↑透明で、ノシメトンボやミヤマアカネのような模様はありません。
    (写真はアキアカネの成熟♂です。)
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  ↑ノシメトンボ成熟間近い♀です。 翅の両端に黒褐色の斑があります。 
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  ↑ミヤマアカネの成熟♂です。 翅の端部近くに褐色の斑があります。

■色合い
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  ↑アキアカネの未成熟♀です。 全体に淡い色合いです。
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  ↑アキアカネの未成熟♂です。 ♀同様、全体に淡い色合いです。
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  ↑アキアカネの成熟♀です。 成熟と共に、腹部上面が赤くなります。
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  ↑上二つの写真ともアキアカネの成熟♂です。 
    成熟と共に、腹部全体が赤くなります。

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  ↑こちらはナツアカネの成熟♂です。 アキアカネと似ていますが、アキアカネ
が腹部のみ赤くなるのに対して、頭、胸、腹部と、全身が真っ赤になります。

■止まり方
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  体をほぼ水平にして止まります。

■産卵
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  ↑連結打泥産卵と言って、田んぼのように、じゅくじゅくした泥の中に、♂♀が
    連結状態でちょんちょんと産卵します。
    流れや、水深のあるところでは産卵しません。
    (田んぼが最も適した産卵場所でした。)
 




ウスバキトンボ (トンボ科ウスバキトンボ属)

 初夏から秋にかけて、田んぼや原っぱの上を、群れになって舞うアキアカネくらいの黄土色に橙色がかったトンボです。
ほとんどの人は、赤とんぼ(アキアカネ)と思っていますが、アカネ属ではないウスバキトンボ科のトンボです。
お盆の頃、たくさん目にすることから、地方によっては「盆トンボ」や、「精霊トンボ」などとも呼ばれています。
夏の甲子園で高校野球が行われているとき、テレビ画面に群れになって舞うトンボが写ることがありますが、あれがウスバキトンボです。
南方から海を渡って、世代交代しながら日本を北上して来る南方系のトンボです。
温暖化の影響なのか、現れる時期が年々早くなっています。
同じくらいのアキアカネと比べ、翅が薄くて大きくて、体のつくりが華奢になっていて、強く持つとつぶれます。
ただ、このことが、長い飛翔を続けられる鍵のようです。

〔見分け方の特徴〕   …写真の上で左クリックすると写真が拡大します。

■胸の模様と色合い
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  ↑全体に淡い黄土色をしています。
    成熟しても、アキアカネのように赤くならず、ややくすんだ橙色になります。
    胸の模様は、アキアカネのような黒くて太い模様がありません。

■飛翔
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  ↑気流を捉え、長い時間、群れで舞っていることが多いです。
    なお、一番下の平野部での群れ飛ぶ写真は、刈谷市に住む友人のSさん
    が自宅近くで撮られました。(白い建物は朝日中学校です。)

■止まり方
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  ↑飛び続け、止まっているところは稀にしか見れません。 
    止まるときは、横姿勢ではなく、ぶら下がるように縦姿勢で止まります。 







 



 

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