尾道再び  その(5) 向島を離れる日

 3月13日
 今日は向島を離れる日です。
 昨夜はブランデーをいただきながら、最後の夜を語りと想いの中で過ごしました。
 旅は楽しいけれど、いい旅ほど、帰る日は寂しくなります。
 
■途中下車
 青春18きっぷの旅は、JR鈍行と快速列車(+宮島航路の船)であれば、一日分2300円の運賃で、一日中何度でも乗り降り出来ますので、やまねのような行き当たりばったりの旅人にとっては、とても素晴らしい切符になります。
 新幹線や飛行機と違い、時間が掛かると避ける方もおられますが、ゆっくりのんびり出来るだけに、得られる喜びも大きいように感じています。
 
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     (写真の上でクリックすると大きな写真になります。以下同じです。)
 ↑ JR尾道駅です。
帰りは、B&B潮風さんを 8:40頃に出て、尾道の駅を9時ちょっと過ぎの鈍行列車に乗りました。
 途中、岡山で乗り換え、姫路方面を目指したのですが、和気駅止まりでした。
「和気?和気清麻呂の生まれたとこかな?」 何てことを考えながら、次の電車が来るまでの30分弱を、外へ出て過ごしました。
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 ↑ 金剛川に掛かる歩行者専用の富士見橋から見た和気富士(172.8m)です。
 橋の上で野鳥観察の人と出会いました。
和気は昔住んでいた町で、40年ぶりですとのこと。ウグイスやホオジロを一緒に覗かせていただきました。
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 ↑ 金剛川は、すぐ下流で吉井川と合流していました。

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 ↑ 駅に戻るとき、何となく覗いた備前焼のお店に、いい感じの蛙の置物があったので、買って帰りました。 (^o^)
作者をお尋ねしたのですが、
   「誰やったかな??」とのご返事。 
どなたか、ご存知の方がお出ででしたら教えてください。




旅のまとめ

 向島のB&B潮風さんをベースに、これまで訪ね歩いて印象に残ったことなどを整理してみました。

■水の縁
 尾道水道、井戸、ため池…すべてが尾道(向島)にとって大きな役割を占めていることを感じました。
 雨の少ない瀬戸内の人々にとって、水はより貴重なものになっていることが実感できました。
 そして、尾道水道は、尾道に、もろもろの豊かさも与えているようです。

■渡船
 山育ちのやまねには、これほど素晴らしい乗り物はありませんでした。
 渡船なくて尾道を語ることは出来ないと思います。
 渡船以外の船も、見ているだけで、夢が膨らみ、癒されました。

■山
 標高が100~400mほどであっても、島と海辺にある山々は、静かで展望も良く、無理のない、印象に残る山旅が出来ました。
 高見山、西岩嶽、鳴滝山、久司山などが特に印象深いです。

■島々
 多島美という言葉を、こちらに来て初めて知りました。 
 確かに、素晴らしいの一言でした。

■お寺
 尾道の古刹、そして島四国八十八ヶ所(写し霊場)と言われる島の中の四国八十八ヶ所を模した小さなお寺や石仏。
 山などとうまく結んだら、他所の人たちにとっても、魅力的な「歩く旅」が出来そうです。
 因島では、本因坊秀策のお墓、向島の東では、和泉式部のお墓をお参りできました。

■古い民家など
 尾道に限らず、島や、内陸部の府中や上下にも、味わいのある民家や商家がありました。
 土壁、白壁、虫篭窓、本瓦の屋根など、地域の特色が出ていて良かったです。

■常夜灯
 向島をはじめ、各地に立派な常夜灯が残されていました。
 その昔、人々の安全を願い立てられたようですが、車社会の現代にあっても、邪魔者扱いされることなく大切に受け継がれ、尾道の人たちの、歴史や、他人を思いやる心を感じました。

■小路
 尾道は、山が海に迫った土地なのと、戦災に遭わなかったことで、昔からの細い道が入り組んでいて、歩く旅人にとっては、とても味わいがあります。
小路と書いて「しょうじ」と呼ぶところも尾道風で、しゃれた感じです。
 ただ、あまりにも細い道もあり、入って行ってよいものか迷うこともたびたびでした。
人がいたら、声を掛けて、どうぞと言われたら入るようにしています。 
それ以外は、生活圏を脅かすようで、遠慮しています。
 坂道もそうですが、火災に遭わぬよう、ご苦労されていると思います。

■味
 特に、柑橘類と海産物は、豊富で、おいしいと思いました。
 お店も、おいしい所がたくさんですが、まだ、ほんの一部しか確認出来ていません。
 これまでに味わった中では、お好み焼の村上。
 すえ膳のあなご丼や、タコの唐揚など。
 B&B潮風さんの朝食(和食)。
 洋らんセンター芝生広場のPacu Pacuのカレー。
 尾道バイパス西PAのうどんが、私にとってはおいしかったです。
 ラーメンについては、好みが違うらしく、これぞという所に当たっていませんが、いつかは当たるでしょう。

■雪
 思わぬ春の雪に出会え、素晴らしい景色を見れました。
 晴れもいいですが、雨が降ったり、今回のように雪が降ったりすることも、いろんな表情を見せてくれるのでうれしいです。
 向島でのキツネとの出会いも、雪が降ってなければなかったと思います。

■野生の生きもの
 向島では、イノシシ、タヌキ、キツネ、ヤモリに遭うことが出来ました。
 向島のキツネは、いつから棲んでいて、そのルーツはどこだろうかと、興味が尽きません。
 宮島では、本来の野生とは言えませんが、サルとシカがいました。持ち込みのようです。
 いくつかの島を歩き、地元の方から得られた情報では、イノシシは海を泳ぐと言う事実です。
実際、1月の中国新聞には、漁船の船長さんが撮られたイノシシが泳いでる写真が掲載されていました。

■言葉 (尾道弁=備後弁=ほぼ三河弁)
  私の住む西三河地方(多少尾張の言葉もあります。)と、そっくりなのには驚きました。
  これは、関ヶ原の戦いの後、安芸広島と備後鞆の領主が、尾張の人間だった福島正則で、福山城の初代藩主が三河の刈谷(親は刈谷の西隣の尾張の緒川…現在の東浦)の出の水野勝成だったことが影響しているように思われます。
  国替えには、家臣団や御用商人などが付いて行きますから、結果、元の国の言葉がいわば公用語になってしまいます。
 それと当時は、福山や尾道付近と刈谷(&東浦)は、海路での行き来もあったと思われます。

■人の縁
 これは、偶然選んだ民宿:B&B潮風さんの果たした役割がとても大きかったように思います。
 ①大女将さんや、女将さんの人柄と、ご紹介いただいた方たちとの語らい。
 ②同宿者の方々との語らい。…B&B潮風さんは、夜、楽しく語り合える雰囲気を作ってくれるのです。
 ③旅の中で、知り合った方々との語らい。…尾道とその周辺の風土でしょうか、みなさん、気持ちの良い方が多く、旅をより良いものにしてくれました。
 一期一会と言いますが、出会った方々との時間を大切にしたいと改めて思いました。
再会もいくつかありました。うれしいものです。

 みなさん、お元気で。
そしてまた、ご縁があったらお会いしましょう。 そのときはよろしくです。


■旅の日記
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 ↑ B&B潮風さんの「潮風日記」から。
上の3つは、同宿の方が描かれたものです。 みなさんとお話ししている傍らで、さっさっさっと描かれていました。すご~い。
 やまねは頭や恥をかくぐらいです。




 何よりも、向島(むかいしま・尾道)のB&B潮風さんに連泊出来たのが、いい旅が出来た第一の要因です。
 暖かいおもてなしを受けた上、居心地の良い大きな部屋を一人占めして申し訳なかったですが、大女将の妙子さん、そして女将の園生さんには、とても良くしていただき、子ども時代のふるさとへ帰ったような、ゆったりした気分で過ごすことが出来ました。
 改めてお礼申し上げます。 ありがとうございました。





(参考) 尾道(備後)弁と三河弁
                      (   )は三河弁の表現
 時の流れなどもあり、イントネーションやアクセントには微妙な差があっるものの、ローマ字で書いた場合、その類似性には驚きました。
 三河弁も、豊橋を中心とした東三河と、家康の生まれた岡崎を中心とした西三河では、微妙に異なります。
私の住むところは、かつて挙母(ころも)と言われたところで、西三河に位置します。
 初代福山藩主の水野勝成は、西三河の刈谷の出。親は、西隣の緒川で、区分上は尾張になります。

 あみゃあ     → 甘い
 いきょぉる     → 行っている  (いきよる) とも
 いけん       → だめ
 いこうやあ   → いきましょう (いこみゃあ)
 いけれん     → 行けない
 いとう       → 痛い
 うみゃぁ      → いいぐあい
 うみゃぁのぉ   → おいしいね
 ええがに     → 良いように
 ええけえ    → いいから   (ええよん)
 ええじゃん    → ええじゃん
 ええん?     → いいの?
 えらい       → 疲れた
 えらっそうな   → 大きな態度して
 おおけぇ     → 大きい
 おおじょうする  → 苦労する。大変な目にあう
 おおとる     → 合っている
 おらん       → 居ない
 おみゃあ   → あなた、お前
 かえりしな    → 帰る途中
 かやす      → ひっくり返す
 かりゃあぁ  → 辛い     (かりゃあ)
 ぎょうさん    → たくさん
 けったくそのわりぃ → いやな気分になり腹が立つ
 こぉて       → 買って
 こぎゃあな   → このような、こんな
 こげる       → 欠ける    (こける)
 こさえる      → 作る
 こそばいい    → くすぐったい (こそばい)
 こまい       → 小さい
 こりゃあ    → これは 
 さえん       → つまらない
 さら        → 新しい    (まっさら)   
 しとる    → しています
 しまいにゃぁ   → 最後には
 しるまぁ      → 知らないでしょう (しるみゃぁ)
 しゃくる      → 急に引いた
 しょうがないのぉ → しかたがないです
 しょうもない    → くだらない
 しょーる      → している   (しょぉる)
 しょうやあ   → しましょう
 じゃけえ   → だから    (しゃけ~え)
 すいーのぉ    → すっぱいなあ (すいのぉ)
 すか        → 外れ
 ~すまぁ      → ~しない
 ~するけえ   → ~しますから 
 そぎゃぁな   → そのような
 せぇや       → しろよ
 せにゃぁ      → しなさいよ
 せわしゅう     → 忙しそうに
 せん        → しない
 せんけぇ      → したらいかが
 たいがいに    → いい加減に
 たいぎぃ     → しんどい
 だりぃ       → だるい    (えらい)とも
 たりん       → 足りない
 ちぃたぁ      → 少しは
 ちっちゃぁ     → 小さい
 ちいと       → 少し
 ちびる       → すり減る
 ちょびっと     → 少し
 つかえる     → 混雑する
 つかぁしゃぁ   → ください 
 とうに       → とっくに
 どうにゃぁ   → どうか?
 どぎゃあなあ  → どうですか  (どぎゃあ?)
 どける       → 移動させる
 どこですかいのお → どうですか の丁寧語
 どしたん    → どうしたの
 どべ        → びり、最下位
 どっちきゃあのおお → どちらですか (どっちきゃあ?)
 たびょう     → 食べましょう (たべまい とも言う)
 なして?      → どうして?
 なにしょうんなあ  → なにしてるの (なにしょぅん?)
 なんなん?     → なんですか?
 にぎゃぁ      → 苦い
 ぬくう        → 暖かく
 のぉ        → ねぇ
 のお(言葉の始め) → ちょっと
(言葉の終わり)のお → ~~ですね (のん とも言う)
 のぉなる       → 無くなる
 ぬかす        → 言う
 のける        → 動かす、よける
 へこきむし      → ヘクサムシ(カメムシ)
 へちゃげる     → つぶれる
 ほいで        → それで
 ほいでも   → だけれども
 ほうじゃろう    → そうでしょう (ほうやろ、ほうだら)
 ほうよのお    → そうだね
 ほんなら      → それなら
 まぜて        → 仲間に入れて
 やっちゃろうかあ → やりましょうか (やっちゃろかぁ、やろまい)
 やっちゃろうかあ  → 懲らしめようか
 やらしい       → 嫌らしい
 ゆんべ        → ゆうべ
 ようせん       → 出来ない
 よぉけ        → たくさん
 よったり       → 四人


 西三河の言葉を代表する表現に、「じゃん・だら・りん」があります。
これは、若い人たちが好んで使う言葉ですが、年配者はまず使いません。

 じゃん → でしょう   いいでしょうを、いいじゃんと使います。
 だら  → そうでしょう  そうだら 相手の意向を確認するときに使います。 
 りん  → ようよ  食べようよ 食べて のときに 食べりん と使います。

 備後弁ですと、似たような若者言葉はあるのでしょうか?
あるとすれば、どんな言葉でしょうか?



                                        おしまい
  







 

 

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