中学生の総合学習

 2月12日((金)
カエルの調査を一緒にした縁で、石野中学校1年生の「アルペン学習」発表会に行って来ました。

   「アルペン学習」のアルペンとは、
    生徒の冒険心を育てようと、34年前に整備された
    岩場などもある学校近くの山のことです。
  
■発表会の前の時間に
 1時間ほど早めに行き、昨年、カエル調査で回ったところを歩いて来ました。

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 ↑ 石野中学校の北側の東広瀬地区の風景です。
手前は耕作を止めた田んぼで、集落の奥に見える山は、一等三角点のある猿投山(628.9m)です。
 かつて、この付近の田んぼの周りには、ハルリンドウが咲き乱れ、ヘイケボタルやトンボなどがたくさんいましたが、放置田の増加とともに、それらの自然は失われつつあります。
 昔のように、のどかで美しい自然を維持出来たら良いのですが、農業の担い手が減っているため困難です。
なぜなら、若い方々は、新家を建てて地元に残るものの、10数キロ離れた自動車会社などへマイカー通勤しているため、農業は、休日にやれる程度しか出来ないのです。
 地主さんと、町に住む市民が、協働で、このような耕作しなくなった農地を活用出来たらと思います。
例え、コメ作りは出来ないまでも、田んぼのように水を確保し、周囲の草を時々刈るだけで、昔からいた懐かしい草花や生きものは消えることはありません。 町に住む人たちが、ほんの少し協力するだけで、それは可能です。
 地主さん方で、受け入れOKと言う方は、ぜひ、名乗りを上げてください。
ノウハウなどについては、『カエルの分校』が、お手伝いさせていただきます。

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 ↑ ヤマアカガエルの卵塊がありました。 かつては数え切れないほどあったのですが、耕作放棄などで産卵適地が減っていますので、今後はさらに厳しくなると思われます。


■発表会
 
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 ↑ 開会あいさつです。
  「石野に学び 石野を体験し 石野に生きる私」をテーマに、一年生が取組み学んだことを発表しますと、元気なあいさつでした。

(1)伝統芸能
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 ↑ オープニングは、地域に伝わる「勘八太鼓」です。 地域の方に教わり、練習をして来たようです。 軽快なリズムがとても良かったです。

(2)創作劇
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 ↑ 生徒による創作劇 「石野ふしぎ発見」 です。
クワガタ、キリギリス、ホタルなどの会話が聞けました。 どうも、住みづらくなっているようです。
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 ↑ カエル博士が出て来て、生物たちが住み難くなって来たことや、食物連鎖、生態系のバランスなどについて語るのでした。
 前席には、「中金こども園」の園児たちが真剣に見ていたのですが、
「ほうか、いいこと学んだなぁ…」 と、大人のような感想を述べたのには驚きました。
 大家族が多いことで、おじいちゃんやおばあちゃん言葉を使うようです。
それと、4、5歳児でも、劇で訴えたかったことを理解出来ていることにも驚きました。
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 ↑ 倒れこんでいるのは冷水病にかかったアユです。 冷水病についての啓発もありました。 (石野地区の矢作川には広瀬ヤナがあり、アユ釣りも盛んです。)
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 ↑ 劇の中では、石野に関するクイズもありました。
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 ↑ 一生懸命演じる生徒たちです。
背景の絵は、屏風のようになっていて、場面を簡単に変えることが出来ます。
生徒たちのアイデアです。
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 劇の中で、石野に伝わる民話も紹介されました。
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 石野の野口城には、 「しゃくやく」という名の、きれいな姫がいたそうですが…
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 ↑ 武田軍に攻められ、城とともに死んでしまったそうです。
 絵も、生徒たち手によるものでした。
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 ↑ きちんとお座りして、一生懸命観る園児たちでした。
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 ↑ おじいさん、おばあさんと、両親、子どもたちとで、休日に、みんなが行きたい所を回る場面もありました。
 回った先は、
①「三河広瀬駅」(廃線になった三河線の駅)
  現在、駅舎は、地域のコミュニテイの場になっていて、団子や、五平餅なども売っているようです。
②「石野交流館」
③「石野中学校」 

 石野の自然、歴史、文化、人々の暮らしなどを題材にした、とても楽しく、ためになる劇でした。 パチパチパチ。

 なお、石野自治区の野口町は、唱歌「七つの子」「雨降りお月さん」などの詩で知られる 「野口雨情」のご先祖の出た所との紹介がありました。


(3)ポスターセッション 「アルペンを調べる」
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 ↑ 「アルペン改造計画」です。 (クリックし拡大してご覧ください。)
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 ↑ 植物班の報告です。
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 ↑ アニマル班の報告です。
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 ↑ 人間班の報告です。
 どれもが、生徒たちの目で観察して、まとめ、今後のアルペンを、どうすべきかを示されていたことに感心しました。
ただ、意外だったのは、車社会を反映している影響でしょうか?
自然の山(アルペン)への、ここまで必要かなと思える、こまかな安全対策案が出ていたことです。
 家に篭ることのなかった私たち世代としては、ちょっとした怪我などは気にせず、もっと冒険心をかき立てるアルペンであってほしいし、そこで伸び伸び遊ぶことのほうが、心身が鍛えられ、反射神経や、安全への感性が増すのではと思いました。


■休憩&体験コーナー
 劇が終わると、休憩と30分ほどの体験コーナーが開かれました。
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 ↑ 「ネーチャーゲーム」の受付です。
 外へ出かけてやるせいか、園児や生徒たちに人気でした。
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 ↑ 「絵手紙コーナー」です。
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 ↑ 「竹細工コーナー」の竹カゴづくりです。
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 ↑ 「竹細工コーナー」のおもちゃづくりです。園児が多かったです。
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 ↑ 「箏体験コーナー」です。
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 ↑ 絵手紙コーナーのバックにあった「夢は向日葵のように」の文字と、ヒマワリの絵です。
はじめ、緞帳かな?と思って見に行ったら、生徒たちが創った巨大モザイク画でした。すごい迫力です。
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 ↑ モザイク画のアップです。
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 ↑ 年配の方々にとっては、やはりストーブが人気がありました。

■エンディング
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 ↑ 一年生全員による「COSMOS」の4部合唱です。ピアノ伴奏は先生でした。
伸びやかで、はつらつとした、澄んだ声が、とても良かったです。

  生徒の表情、しぐさ、語り口などを見ていると、親の代からの住民が多い地域の小規模校の特色を生かし、
先生方と地域が連携しあって、少人数学級ではの、きめの細かい教育が実践されているように感じました。
今日は、ありがとうございました。




 「COSMOS」

   夏の草原(くさはら)に 銀河は高く歌う

   胸に手を当てて 風を感じる

   君のぬくもりは 宇宙が燃えていた

   遠い時代のなごり 君は宇宙

   百億年の歴史が 今も体に 流れている

   光の声が 天(そら)高く聞こえる

   君も星だよ みんな みんな

     あああああああああ……


   時の流れに 生まれたものなら
 
   ひとり残らず 幸せになれるはず

   みんな生命を燃やすんだ 星のように 蛍のように

   光の声が 天(そら)高く聞こえる

   僕らはひとつ みんな みんな

   光の声が 天(そら)高く聞こえる

   君も星だよ みんな みんな
 
   光の声が 天(そら)高く聞こえる

   君も星だよ みんな みんな

                 

             ( ミマス 作詞・作曲 富澤裕 編曲 )     
   
   
 
  小、中、高のときの合唱コンクールを思い出しました。

 




 
■石野中学校について
 猿投グリーンロード「力石インター」から国道153号線で足助方面へ約1kmほどの行った左手の丘の上に「石野中学校」はあります。
 生徒数: 114名 (1年生 49名 、2年生 24名 、3年生 41名 )です。

 
■つぶやき
 石野地区には、かつて「名鉄三河線」が通っていて、「三河広瀬」、「西中金」の二つの駅(二つの駅の駅舎とホームが国の登録有形文化財)がありましたが、マイカー時代の到来による乗降客減で、2004年4月に廃線となりました。
そのため、現在の「名鉄三河線」は、「猿投駅」が終着駅となっています。
 将来を考えたら、行政が支援をしてでも、存続してほしい路線でした。

 黒字化への方策は二つ考えられます。
  ①足助の香嵐渓近くまで路線延長。
    距離にすれば、西中金からは8Km弱です。
  ②愛知環状鉄道→三河線の相互乗り入れを可能とする。
    名古屋から、中央線経由か、地下鉄→リニモ→愛環→三河線経由で足助へ入れるようにする。
 足助町(香嵐渓)は、年間250万人が訪れる観光地です。
しかし、渋滞で有名なところですので、電車で来れるようになれば、車を持たない人、渋滞を嫌う人などの乗車が期待できます。
 シーズンは、直通電車を走らせたり、フリーパスを使う方法もあります。
赤字だから、撤退するとのマイナス思考だけではなく、利便性をあげることで、黒字化を図るのです。
 何といっても、沿線の弱者の足が確保出来ることは、良いことと思うのですが、いかがでしょうか。
将来、八草または四郷から、中山経由で広瀬へ抜ける路線も出来れば、さらに利便性は上がるでしょう。



追記
 この記事を、なつかしく拝見しましたとのお便りが届きました。
 石野中学校は、上鷹見、中金、東広瀬、藤沢の四つの小学校区が含まれるのですが、
かつて東広瀬小学校で、写真に写っている中学1年生を小学1年生のとき教えられたT先生からでした。
立派に成長した子どもたちを見て、とてもうれしかったとのことでした。
 この記事がお役に立てて良かったです。       


                                          やまね


 



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