トンボつながり インタビューと絵本と。

12月17日 15時
 ひと月ぶりに五ヶ丘東小学校へ行きました。
用件は二つで、
  ①トンボや『カエルの分校』について、5年生のインタビーを受ける。
  ②市の手作り絵本コンクールで「最優秀賞」になった6年生の絵本を見る。
どちらも男子児童かと思って行くと、女子児童でした。

 
■インタビュー (5年 牧野有沙さんから受けました。)

 Q1:やまねさんが『カエルの分校』を始めた理由は?
   →カエルやトンボなどのなつかしい生きものが次の時代にも消えないように
     したかったからです。
    次の時代とは、牧野さんが将来お母さんになり、その子どもたちが暮らし
    ている時代で、更にその先も指します。 (ニッコリうなずいていました。)
 Q2:どんなことをしているのですか?
   →歳をとったり、跡継ぎがいなかったりでコメ作りを止めた田んぼを、周囲
    の山ごとお借りして、かつての田んぼのように水を切らさないようにして
    生きものが暮らせるようにしています。
 Q3:どのくらい前からやっているのですか?
   →個人的には30年ほど前からで、グループとしては12年ほど前からです。
 Q4:そこには生きものがたくさんいますか?
   →おかげさまで、いろんな生きものが戻って来ています。
    カエル谷の場合、スタートした頃は、かつての田んぼは土砂で埋まり、
    木や草が生えていたので、20種ほどしかトンボがいなかったのですが、
    その後少しずつ戻って来て、現在までに62種のトンボが確認出来ました。
    ただ、全てが卵を産んだりするのではなく、様子を見に来たものが20種
    近くいますので、将来は、全てのトンボが安心して世代交代出来るように
    と願っています。
 Q5:例えば愛知県の生きものの数は、昔と今では変わっていますか?
   →普通種と言われるようなものも、例えば五ヶ丘のような学区単位で考え
     ると、消えてしまったり、少なくなっていて、これは全国的な傾向です。
     今晩、家族が揃ったとき、おじいちゃんや、おばあちゃんに、昔の様子を
     聞いてみてください。
 Q6:なぜいなくなったり、少なくなっているのですか?
   →人間の生活の仕方が変わってしまったので、結果として自然が消えたり、
     少なくなり、生きものたちも減っているのです。
     今晩、おじいちゃんやおばあちゃんに昔の様子を聞いたとき、家族みんな
     で話し合ってみてください。
 Q7:自然に関心がある人は多いと思うのですが、どうして悪くなっているので
     すか?
   →観察会の参加者が増えるなど、自然に関心がある人がいくら増えても、
     野山を手入れする人がいないと、里山と言われような自然は良くならな
     いのです。
 Q8:トンボは種類によって産卵時期やいる時期が異なると前にお聞きしたので
     すが、冬でも産卵するトンボがいるのですか?
   →地域によって何月から何月を冬と考えるかでちょっと違うところもあります
     が、冬でも産卵しますと言えそうです。
     例えば、五ヶ丘東小学校のビオトープにもいるヒメアカネは、松平にある
     カエル谷では、今年の12月1日に産卵を確認しています。
     例年、このあたりですと、3月下旬にはオツネントンボの産卵を確認して
     います。
 Q9:『カエルの分校』は、『プールのヤゴ救出大作戦』を、五ヶ丘東小学校以外
    でも応援していますか?
    他でも2校、したことがあります。
     『カエルの分校』は直接関っていませんが『プールのヤゴ救出大作戦』
    のようなことをしている学校は、全国で100校以上はあると思います。

        以下省略。

    『カエルの分校』の活動はとても良いことなので今後ともがんばってくださ
   いとの温かい激励をいただきました。 (^-^)
    可愛い小学生からのインタビューで、ちょっぴり、うれしくもあり、不思議な
   気持ちでした。


■絵本になったヤゴのゴンちゃん

 昨年の夏から今年の夏にかけて取組んだ『プールも立派なビオトープ』の学習で、子どもたちと『カエルの分校』は、学校のビオトープの手入れをしながら、プールの生きもの調べや、ヤゴの救出作戦などをして来たのですが、
プールで捕まえたヤゴがトンボになるまでの様子が、子どもの目で、すなおに描かれた絵本でした。

 驚いたのは、絵や文章を書いただけではなく、装丁も習いに行って、全部自分でやったことでした。
それと、中味です。
 小学6年生でも、これだけのことを考え、観察し、まとめる力があることに感心してしまいました。

 私たちは、ビオトープが世間一般に誤って伝えられ、お気に入りの生物がいる箱庭的空間になっていることと、3~4年も経つと放置されていることなどに、これでは良くないとの問題意識がありました。(『カエルの分校』では、誤解されたまま広まってしまったビオトープと言う言葉を使わず、「生きものの生息空間」と呼んでいます。)
 たまたま、五ヶ丘東小学校から、10年ほど前に業者により造られたビオトープの維持管理と、教育への応用で相談があり、3年前から出入りするようになり、それまでの軌道の修正をしたり、その維持管理と、そこに暮らす生きものたちを観るお手伝いを通じて、子どもたちと接して来たのですが、私たちの考えていた以上に、子どもたちは豊な感性で自然を捉え、生きものたちを観ていたことが何よりもうれしかったです。

 生きものに対する子どもの気持ち、お母さんとのやり取り、観察力、無事トンボになったときの喜びなどが、とてもすなおに、そして上手に表現されていて、一連の生きものとの授業を一緒に出来たことをうれしく思います。

 なお、以下の写真は、この世に一冊しかない松本渚さんが創った絵本を写真に撮らせていただき、ご紹介するものです。
 少しでも多くの方々に読んでいただき、ご感想をお寄せいただけたら幸いです。

 写真の上で左クリックすると、写真が大きくなり、読みやすくなります。

 『ゴンちゃんの ふるさと』  松本渚
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 ご参考 

   『ゴンちゃんの ふるさと』は、第7回豊田市絵本コンクールの「手作り絵本」の部で最優秀賞になりました。 (応募総数:282点)
 大人も交じってのコンクールですので、本人はもとより、学校関係者や、私も、驚いています。
 

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