2009年春 「青春18きっぷ 小さな旅」 番外編 向島の三角点

 国土地理院の地形図を見ていると、いろいろな発見があります。
発見したら、現地へ行ってみたくなるものです。 結果、世界がますます広がります。
 「ため池」巡り同様、地形図とコンパスを頼りに、「向島」の三角点を訪ねました。

 8日の朝
  「B&B潮風」さんから直線で450mほどに、四等三角点「富浜」があることになっています。
近くには郵便局もあるはずです。朝食前に行ってみました。
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 四等三角点「富浜」標高2.62 mです。
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 ふだん見かけるのと違い、標石は砂の中に埋もれていて保護石もありませんでした。
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 三角点の設置してある所は小さな子どもたちが遊ぶ小さな公園ですので、つまずかないようにとの配慮のようです。それに車も入り込みませんから保護石もいらないのでしょう。国土地理院の柔軟な対応に拍手です。
 ちなみに、この三角点は平成17年7月設置と新しく、10数年毎に更新される1/25000地形図には、まだ載っていませんが、国土地理院の「基準点成果等閲覧サービス」(http://sokuservice1.gsi.go.jp/datums/)で、その存在を知りました。


 9日の朝
 次に目指したのは、三等三角点 「大影」 です。
前日の「富浜」は平地でしたが、今度は標高160mほどの山の上にあります。
8日の散策時、山歩きしていそうな方数名に、道の有無をお尋ねした結果では、南側に尾根に上る道があるが、他には…とのことでしたから、出来れば南から攻めようとしている私は藪漕ぎ覚悟で出かけました。
 なお、何人かの方に山の名前をお尋ねしたら、「土井の山」とのことで、「大影」との関連が判らずじまいでしたが、帰宅後、「点の記 」を改めて読んでみると「三角点は大影山の山頂にあり」と載っていて、「大影山」であることを知りました。
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 土井の集落から見上げた「大影山」です。正面に見えてる側が北斜面で、そこの不明瞭な尾根を桃畑のほうに下ろうと思っています。
 宇立天神さんのところから山の西側についている林道を南に向かおうとしていると、ウォーキングで下って来たご婦人3名の方がいたので、あいさつをしながら登山道のことをお尋ねすると、中、2名の方が判り難いからと尾根の取り付きまでご案内してくださいました。 
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 林道途中に咲いていたザイフリボク(バラ科)です。シデザクラとも言われます。
実は果実酒にもなります。実生苗が出来ますので、海外などの樹木や園芸種に目を奪われるのではなく、元々この地にあった、このような素晴らしい木を、公園や庭に取り入れ、日本の自然の素晴らしさを味わっていただけたらうれしいです。多くの方が関心を持つことで、自然は守られるのですから。
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 林道から見上げた「大影山」山頂へ続く、萌黄色の北側の尾根です。
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 糸崎方面を見たところです。
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 林道の峠です。西(写真右手)に小さな尾根があり、こちらはよく踏まれていました。瀬戸内の島々の景色が見えるそうです。
 私は、この地点から左手の稜線に取り付きました。
なお、金森道子さん、河本幸江さんは、ここまでご案内してくださり、再び山を降りて行かれました。
ご親切、ありがとうございました。
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 コバノガマズミ(スイカズラ科)です。花もいいですが、秋になると真っ赤に熟した実は、甘酸っぱくて、とてもおいしいので、現代っ子たちにも食べさせてあげたいものです。
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 コバノミツバツツジ(ツツジ科)と思われます。尾根筋にたくさん咲いていました。
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 木立越しに高見山(283.2m)が見えました。
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 三等三角点「大影」167.42 mです。明治26年3月設置ですので、風格がありました。 
 ちなみに三角点に使われる標石は、小豆島でそのほとんどが作られています。
    http://uenishi01.at.infoseek.co.jp/j090setsubi.html

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 山頂近くにもザイフリボクの花が咲いていました。清楚で風情があります。
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 山頂からは、コンパスで方向を確認して、道のない尾根を一気に下りました。
農道への出口には、階段がありましたから、マキを燃料として使っていた時代は、島の人がたびたび登っていたと思われます。
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 直ぐ右手には桃の畑があり、尾道水道が見えました。 
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 振り返ると下りに使った尾根がアンテナ塔の背後に見えました。
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 「B&B潮風」さんへの帰り道、初めて見たレモンのなった木です。(^^)
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 古い風格のある井戸もありました。ポンプの音がしましたので現役です。
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 味わいのある民家もありました。
 ちょっとした朝の散策ですが、いろんな発見や、土地の方との出会いがあり、「向島」が好きになりました。

 「大影山」は、自然の残る素晴らしい山でしたが、登る方は稀なようです。


■おまけ   9日 「高見山」へ行く

  「大影山」から見た「高見山」は、二等三角点がある上、向島で一番高い山です。
でも、「B&B潮風」さんからは、直線で3.5Kmほどあります。
気にはなるものの、とても朝の散策でいける距離ではありません。
 朝食後、「B&B潮風」さんのオーナーで、女将さんである園生(そのお)さんに、おねだりしてみました。
「いいわよ。今日の午後よりも、行くなら今からにしましょう。」即断即決です。感謝感謝です。
 同宿の神戸からみえたYさんもお誘いし、3人で、園生さんの素適なミニクーパーでの楽しいドライブになりました。(^^)
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 布刈瀬戸と因島大橋です。ちょうど貨物線が通って行きました。
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 女将さんの愛車と三角点です。
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 立花海岸で因島をバックにツーショットです。思わず目じりが下がるのでした。
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 さすがに二等三角点は立派でした。
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 眼下には沖条の集落と、城山、観音崎が見えました。Yさんは、将来この辺りに住みたいと言ってられました。
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 因島大橋方面です。
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 立花の町並みと布刈瀬戸です。立花は、かつて日本一の長寿の町だったそうです。 こののどかな里で、海の物と地の物の野菜を食べて、自然に暮らしていれば、そうなるのでしょうね。 道が良くなり、外から食べ物が入って来るようになったら、日本一でなくなったそうです。
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 東の福山側です。

 おまけのおまけです。
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 な、なんと、最近、仲間由紀恵さんが、この高見山に来たのだそうです。
展望台近くで草刈りをしていたおじさんたちが、「下から上ってきて、そこで写真を撮った…」と、教えてくれました。
向島や高見山の良さを知る人はいたのです。 
 
 ちなみにポスターに書いてあるコピーは

   ひとつ海の先に、いい旅が待っている。
     島から島へ、はじめての海を渡る。
     その先に待っていたのは、やさしい風とおだやかな海。
     瀬戸内しまなみ海道。
     過すほどに、わたしは
     島とひとつになっていく。
     それは、西にある。
     DISCOVER
     WEST

  
 私自身の、今回の旅そのもののようなコピーでした。 うれしくなりました。
こんないい旅になって、いいのかな。 
JR西日本も、瀬戸内も、そして向島も好きになりました。単純ですが。


 JR西日本のポスターは、帰りの電車の中で見つけていただき撮りました。(^^)

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