2009年 春 「青春18きっぷ 小さな旅 」 番外編 向島のため池

 早起きは三文の得と言われますので
島に滞在している間は早目に起きて、地形図とコンパスを頼りに、2時間ほどの散策をしました。
三文どころか、とても収穫のあった散策で、連泊の良さをつくづく思います。

 8日の朝
 準備して来た地形図の南の端に載っていた池を目指そうと、「B&B潮風」さんから進路を南にとりました。
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 最初に出合った「ため池」は、地蔵院のある交差点を、江奥にある「大池奥池」を目指しているときに、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)をくぐる手前、左側にありました。
周囲がコンクートブロックで固めてあり、フェンスもありましたので、景観や生態的には△でしょうか。
名前は判りませんでした。

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 「大池奥池」です。 なぜか、名前に「池」の字が二つ付いています。
堤体にはセンダンの古木がありましたので、初夏には薄紫の花がきれいに咲くことでしょう。
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 池には園芸種?らしいスイレンがありましたので、イトトンボやギンヤンマなどがいそうです。 これで、在来種の水草があれば申し分ありません。
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 対岸の家の建っている岸辺には、かつて葦原があったそうです。
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 ウオーキングで通りかかったご婦人に池のことをお聞きしたら、堤体近くにお住まいの方で、10年ほど前まで田んぼをやっていたこと、先の台風で住宅地の護岸が崩れ、復旧工事で葦原が消えたことなどを教えていただいた上、甘夏をいただいて帰りました。
吉原さん、ありがとうございました。


 9日の朝
 今朝は進路を西にとりました。
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ため池?浅野家の庭園「海物園」跡の一部とのことでした。
水深はあまりありませんが、植物が豊富なので、イトトンボの仲間が期待できそうです。
 海が近く、昔からあったようですから、ヒヌマイトトンボもいた可能性があります。場合によっては今もいるかも知れません。
 なお、「海物園」は、「安芸の宮島」、「向東の賀島」とともに「芸州3名園」として知られ、文人墨客の往来が多かったようです。(山陽日日新聞 海物園より)
 http://homepage2.nifty.com/ONO_MICHI/MENU/sannichi2006/20060701a.htm
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 宇立の天神様で、近くには「宇立天神雨池」(上池)と、養鯉池になっている「天神下池」がありました。
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 上3枚とも、「天神下池」です。
 この日は、近くの三等三角点「大影」を目指しました。

 9日の午前
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 「新池谷地」です。
この池の載っている地形図は持って来てなく、「B&B潮風」さんに、同宿の方と高見山をご案内いただいた帰り道に、偶然出会った池でした。次に来るときは、ゆっくり見たいと思います。


 10日の朝
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 宇立天神雨池(上池)です。かつてはもっと大きかったようです。
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 感想
 「B&B潮風」さんに3泊している間に、「向島」の「ため池」を5ヶ所、観ることが出来ました。
私にとって、島の「ため池」は初めてでしたので、好奇心で一杯でした。
帰宅後、国土地理院の1/2.5万地形図で確認すると、向島には38ヶ所も「ため池」があります。
日本のため池の8割ほどは江戸時代までに造られています。「向島」の場合、昔はどれだけあったのでしょうか。
 瀬戸内の気候と島という特異性などを考えると、「向島」には「水を大切にする文化」が息づいていると感じました。事実、対岸の尾道の街中にも、島の中にも、石で造られた年代物の井戸が、いつでも使える形で残っていました。
ただ、平坦部が少ないですから、止む無く公共用地として埋立てられたのもあるかと思います。
「ため池」の多面的価値を考えたとき、現存する38ヶ所が、いつまでも残ってほしいと願います。
 「向島」は、とても良いところです。
島でありながら、対岸の尾道の街には数分で行くことが出来る便利さがあり、文化の香りもします。
もちろん、島の中にも、ほとんどの物が揃っています。
その上、島の南側になると、風景も、生活も、全てが瀬戸内の島そのものなのです。

 観光で来られる方が、尾道の街だけで帰ってしまうのはもったいないと思います。
一般交通機関でお出での方は、ぜひ、渡船に乗り、向島を訪ねて見てください。
車でお出での方は、尾道大橋や新尾道大橋を渡られても良いですし、渡船を利用されるのも良いでしょう。
渡船は生活の足ですので、低料金で数分おきに出ています。
 そして、出来れば、島で数日泊まって見てください。
対岸から観る尾道水道と尾道の街、背後の山々は、とても新鮮です。
島の人々は、みな暖かく、旅人を迎えてくれると思います。
 時間が取れたら島をゆっくり歩いてみてください。
きっと、尾道が、そして向島が、瀬戸内が好きになると思います。
私は、3泊でしたので、ほんの少ししか見ていませんが、それでも、十分楽しめ、好きになりました。

 私は、これを機会に「向島」の全ての「ため池」を自分の目で確認したいと思います。
出来れば、因島と、生口島の「ため池」も確認したいです。
「ため池」ではありませんが、向島の「森金」にある湿地が気になります。

 今回は、朝方の僅かな時間の中での確認でしたので、蛙やトンボとの出会いはありませんでしたが、島の方などで詳しい方がおられたら、連絡を取り合い一緒に回ったり、ご教示いただければ幸いです。
 他の地方との一番の違いは、「ため池」とセットのことが多い「田んぼ」が見られなかったことです。
蛙やトンボにどんな影響を与えているでしょうか。興味のあるところです。

 最後になりましたが、散策で出会い、親切にしていただいた島の方々、わくわくして戻った私の「ため池」などのとりとめのない話を聞いてくださった「B&B潮風」さんに、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
B&BのB(朝食)の部分も、とてもおいしかったです。「ままかり」は、岡山以来でした。

 ・家庭的民宿 「B&B潮風」 http://island.geocities.jp/sonoo_py/home.html

 ・「残そう!ため池」 http://tameikes.blog59.fc2.com/ 私のサイトです。




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