「ため池」で学ぶ4年生

 4月25日(金)

 新しい4年生が、今年も「新池研究」をスタートさせました。
昔の新池のことや、公園になったいきさつ、どんな公園を目指しているかなどを聞いた後、質問タイムです。

  「新池の水はどこから来るの?」 「判る人は?」
子どもたちの答え
  「田んぼ」→「新池の上の段には田んぼがあるから来るかも知れないね。」
  「逢妻男川」→「なるほど。 他には?」 
  「雨」→「なるほど。雨も新池に入るね。 他には?」
  「枝下用水」→「ん!S君ちは、お爺ちゃんか、お婆ちゃんがいる?」→「はい」
  枝下用水は、ほとんどの子どもは、初めて耳にする言葉でした。

 子どもたちの答えが出たところで確認しに行きました。

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 新池に注ぎ込んでいるせせらぎをのぞき込んでいます。 
   (注) せせらぎは、公園化のとき、新たに創った川です。

 「向うから流れてくるぞ。」 「行ってみよう!」
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 「お!きれいだね。」 「もっと向うだ。」 「トンボがいたよ。」

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 トラクターが代掻きをしていました。
先ほどのA君、「ほら、田んぼの水も新池に入っているよ。」 なるほどです。
彼は現場を見ていたのでした。

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 「ここから出ているよ。」 暗渠を通って、たくさんの水が出ていました。
新池の水は、明治時代に造られた枝下用水(しだれようすい)のもらい水でした。 枝下用水のことも、後で調べることにしました。

 「新池の水が、どこへ行くかも調べよう!」 早速、行ってみました。

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 余水吐(よすいばけ)をのぞき込む子どもたちです。
「すごく深かそう。」 「水がどんどん落ちて行くよ。」 「横へ入って行くが、どこへ流れて行くんだろう?」 「危ないんで柵がしてあるんだね。」 いろんな感想が聞こえてきます。

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 「こんな所に出ているよ!」
「でも、せせらぎより水が汚くなっているよ。どうして?」
 よいことに気づきましたが、なぜでしょうか? 
他の児童が答えます。 「池にゴミを捨てるからじゃない?」 それもありそうです。
「魚がたくさんいるので、フンで汚れるのでは?」 それもあるかも知れません。
今年の研究テーマが一つ出来たようです。

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 「あっちへ流れて行くよ。」 「すげー、コンクリートで出来てる川だ。」 「せせらぎのほうがいいなぁ。」 「知ってるよ。初音川ビオトープに行くんだ。」 そうです、この川は初音川です。昔の面影はありませんが、元はせせらぎのような川でした。

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 初音川は、ビオトープを経由して逢妻男川(あいづまおがわ)に流れていました。
「川が階段のようになっているのはなぜ?」 「どうしてだろうね。」
昔のように、逢妻男川から魚たちが新池に上って来るといいですね。

 子どもたちは、いろんなことに気づき、考え、自分たちで確認しようとしています。
この過程を大切にしたいと思います。
 この一年が、実りあるものになってほしいものです。

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 移動途中の公園内の草原で、好きなように遊んでもらいました。
「撮っていいのは写真だけ。」 何かさみしくなる言葉です。
子どもがとったくらいで困らない、そんな自然を確保し、再生したいものです。
子どもたちは五感を働かせて自然と触れ合うことで、感性豊かに育つのだから。




(ご参考)

①埋立ての危機もあった農業用ため池の「新池」でしたが、「子どもたちが自然を感じて遊べる公園に!」と再生されて、10年目の春を迎えました。 まだまだ、昔の自然が戻っていませんが、「50年前の自然を50年掛けて取り戻そう!」と、地域の方々と、結果を急ぐことなく、息長く取組んでいます。
②将来、初音川を改良して、逢妻男川と新池の間を魚たちが行き来できるようにしたいとの声が出始めています。ぜひ、そうなってほしいものです。
③県の委託で、先日、初音川の魚類の生息調査をしましたが、生息はゼロでした。
④2010年に、名古屋市でCOP10(第10回生物多様性条約締約国会議)が開かれます。そのせいか、少し追い風を感じます。COP10を一過性のイベントで終わらせることなく、これを機会に、行政も含め、愛知県民全体が、自然のこと、生物多様性のことについて、考え、行動できるようにしたいものです。
 昨年の秋、テレビで一緒だったC.W.ニコルさんの「生物の多様性は可能性」との言葉は、うんちくのある言葉でした。 私たちは、可能性をなくさないよう、あらゆる生物のことも考える眼を持ちたいと思います。 絶滅させてしまってからでは遅いのですから。
 昨年の秋のテレビ放映内容です。
  http://kaerunobunkou.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-32b2.html

 なお、「ため池」については、下記・サイトもご覧いただけるとうれしいです。
  「残そう!ため池」 http://tameikes.blog59.fc2.com/ 


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