プールも立派なビオトープ(野生生物生息空間)

 ちょっと古いお話しですみません。 夏休みのことです。
IH小学校の職員研修は、新しい先生も来られたのでと、校長先生も交えて、半日、ビオトープの勉強をしました。
その中で、「プールには意外とたくさんの生きものがいて、立派なビオトープです。」とお話しすると、みなさん大変興味を持たれ、数日後、トンボの産卵床を作ることになりました。
 トンボは、水や泥などに直接卵を産みつけるイメージが強いのですが、イトトンボや、一部のトンボは、植物の組織内に産卵するため、植物で産卵床を作ることで、より多くのトンボを招くことが出来るのです。
 写真は、出来上がった産卵床と、二学期初めての参観日に、産卵床についてお話しをする先生です。
 来年、5月下旬のプール清掃前に、生きもの調べをし、捕まえたヤゴは、羽化観察などの教材として役立てる予定です。
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 産卵床を作っているときも、ギンヤンマや、アジアイトトンボたちが、早速産卵に来ていました。
参観日のときは、ウスバキトンボの羽化殻を二人のお母さんが見つけて、子供とニッコリされていました。
 ウスバキトンボは、世代交代しながら東南アジアから北上して来るトンボなのですが、産卵から羽化まで1~1.5ヶ月と短いことで知られています。

 IH小学校では、4年前に800万円の寄付をいただき、立派な水辺の学校ビオトープが出来たのですが、設計・施工がビオトープ管理士がいるからと業者任せだったのと、お守の組織がなかったこと、当時の先生や父兄がいなくなっていたことで、いろいろ問題が出ていて相談があり、昨年末から、ときどき伺い軌道修正中でした。

 ビオトープは、創ったら終わりではなく、大切なことは維持管理です。
それと、新たに創られたものだけがビオトープではありませんので、野生の生きものが生息する全ての空間をビオトープとして捉え大切にして行くことが重要です。 IH小学校の場合も、隣の小さな山や、草原、裏の田んぼや小川など学区内の自然全てをビオトープとして捉え、互いの関連をも考えながら大切に保全し、教材として活かして行くことになりました。
 お守の組織も、地域の中に芽生えつつありますので、今後がたのしみです。

 私自身は、ビオトープと言う言葉はあまり使わないようにしています。
なぜなら、○○ビオトープと言われるものの背景には、それをビジネスチャンスとして捉えている人たちが多いことと、自分たちのお気に入りのもので一杯にした地域の自然とは程遠いビオトープが多く、数年もしたら荒れているところが多いからです。
 本当は、ブームに乗って創るよりは、元々ある地域の自然を大切にしていただけたらと思うのです。

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